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『キテレツ大百科』(キテレツだいひゃっか)は、藤子・F・不二雄〔の漫画『キテレツ大百科』を原作としたテレビアニメ作品。 == 概要 == 藤子アニメ作品としては初のキー局となるフジテレビ系列で、1987年11月2日に90分のテレビスペシャル版が放送された。翌1988年3月27日からほぼ同一のスタッフ、キャストでテレビシリーズが正式にスタートした。放送は毎週日曜19:00から、スペシャル版と同じくフジテレビ系で放送された。1996年6月9日の終了まで8年(全331話)に渡る長寿番組となった。 テレビアニメ化に合わせてリメイク漫画の『新キテレツ大百科』が、田中道明の執筆によって『月刊コロコロコミック』で1988年5月号から連載を開始した(詳細は新キテレツ大百科を参照)。 原作の話数が少ないこともあってか、アニメ版はほとんどがオリジナルストーリーである。「毎回不思議な道具を使った物語が展開する」という点でストーリー的に似通っている『ドラえもん』(テレビ朝日版第1期)と差別化をはかる試みが続けられた。原作通りに時間軸が止まっているのではなく、サザエさん時空として国際花と緑の博覧会・バブル景気に沸く社会といった時事的なイベントや、クイズ番組の出演をテーマとしたエピソードなど放映当時の世俗を反映させた描写が特徴である。 キテレツたちが住む「表野町」は架空となっているが、勉三の通学先が高尾大学である・293話で近未来都市として多摩センターに赴く・330話で登場する橋の名称が「新多摩玉大橋」である・一戸建ての住宅街と商店街が形成されているなどから多摩をモチーフとしていることが覗える。 ちなみに前出の『ドラえもん』とは異なり、準レギュラーのキャラクター(妙子・五月・君子ら)が遠方に移住する要素があるため、大百科で作り出した発明品あるいは現世の乗り物(車・鉄道など)を使ってタイムスリップを伴わずに遠出するエピソードが複数存在する。そのうち、上越新幹線・北斗星・山形新幹線などに乗り込むエピソードが存在するが、写実的であるのはその乗物と目的地(仙台・新潟・札幌など)の大まかな風景のみである。また、キテレツが操るパソコンを始め、ゲームボーイやミニ四駆といった放送当時のアイテムも多く描かれている。 放送初期はキテレツが作った発明品が中心となって巻き起こるエピソードと、ゲストキャラクターが中心人物となり陰で発明品を使ってストーリーが展開する人情ドラマ仕立てのエピソードが互いに作られていたが、末期(1994年)に入ると、ブタゴリラや熊八の天然ボケさとトンガリのヒステリックな性格描写が強まるようになり、彼らが発端となって展開されるドタバタ・珍騒動的なエピソードも多かった。 1993年頃までは本放送のヒッチハイクとして、電気事業連合会が本作とタイアップしたテレビCM(電気エネルギーの現況・家庭内の省エネを啓発する内容)を流していた。 改編期特番やプロ野球中継のため放送休止になることが度々あり、1995年11月のフジテレビに至っては「ロミオの青い空」と共に一度も放送されなかった。 放送終了後、フジテレビ(関東ローカル)にて1997年から2000年3月まで断続的に再放送が行われ、現在も独立U局を中心としたローカル局やアニマックスで再放送が行われている(ただし、その際にはOP・EDは放送されるものの、次回予告と本放送時の提供クレジット画面についてはすべてカットされている)。しかしながら初回の単発スペシャルを除き、スペシャルや長編アニメーション映画は一切作られることはなかった。 話数が長大であり、全話のビデオソフト化が実現したのは2003年である。(それ以前は1990年頃に小学館から発売されたVHSパッケージが最新であった。)2010年7月10日からWiiの間「シアターの間」で第1回は無料・以後は有料で配信されていた。 2015年6月18日からはアニマックスで同作品のHDリマスター版が放送される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キテレツ大百科 (アニメ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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